still untitled

Mar 29

世界の覇権争いという意味で、中国の当局者が、ドルの地位を揺るがすような発言をすること、そして米国の当局者が、基軸通貨としてのドルを擁護する発言をすることは、自然のことといえます。しかし、覇権の行方という政治的な議論ではなく、経済学的に考えるのであれば、周総裁が指摘するように、特定の通貨から独立した、国家を超越した通貨を創設することは、それなりに合理的な考えと思われます。

とはいえ、通貨は、富を蓄積し、(場合によっては)他社の富を操作するための、もっとも基本的なツールです。経済学的に正しいこととしても、覇権を握っている国(米国)が、覇権を取ろうとしている国(中国)の主張どおりに、みすみす自国通貨の地位低下を認めるわけがありません。たとえ中国が経済学的に合理的な主張を繰り返したところで、すぐにスーパーソブリン準備通貨といった超国家通貨が誕生することはないでしょう。

ただ、米国の経済が悪化している一方で、今後も高い成長が期待される中国との間では、今後もこのようなやり取りが続けられるでしょう。また、一般的な報道を通じて、我々も両者のやり取りを目にすることが多いでしょう。その場合、政治学的な視点だけで、両者のやり取りを考えるだけでなく、経済学的に考えることも、時には必要になる気がします。

中国が提案した超国家通貨の行方 | 村田雅志のKlugView グローバル投資のポイント | Klugクルーク 為替、海外投資、ヘッジファンドでハイリターンを得るためのニュース、レポート、コラム